島根の名旅館

さて、島根お魚ネタをたくさん繰り広げましたが、その日の晩にはまた別の新鮮な出会いが。

先日京都で行われたとある会合に、島根の温泉旅館の女将と専務夫婦がお見えになり、ひとしきりお話させていただいたのです。
その温泉旅館は有福温泉にありますが、そのローカルな温泉名を知っていた私に驚愕されたようです。
このブログのちょっと前にご紹介ですが、なんせ私は現時点で片手で指折り数えて足りるくらい、温泉津温泉が好きな訳です。
隣町江津にある温泉くらい当然知っております。

ということで、島根の弁護士と歓談した後は、その足で有福温泉の「旅館 樋口」を目指します。
本当は宿泊したかったですが、さすがに出張を決めた後の、連休初日に宿が取れるはずもないのです。

ということで、近くまで行ったら立ち寄りますとお約束のとおり、旅館樋口に。
温泉は利用できるので(有福カフェという併設の喫茶店の施設として外来入浴があります)。
夕飯も宿泊の宿ではなく、外で食べる予定にしていたので、その有福カフェで頂くことに。
折しも、江津市は地元特産の豚さんをフィーチャーしておりまして、協賛している有福カフェでも江津豚さんのお料理がありました。
そういうイベントごとには乗っかる性格です。


で、野菜が美味しいんです。
写真は最初のサラダですが、これが出てきた段階で期待値マックスです。
私が評価するお店のポイントですが、まず、コースの最初にサラダが出てくるのは当然ですが、農薬たっぷりの苦い生野菜にお酢をベースにしたきつい酸味のドレッシングが出てきた瞬間に、後は何が出てきてもアウトです。
逆に生の野菜が美味しいと、その時点で、素材を大切にするお店であることが分かります。
しかも写真を見ておわかりの通り、火を通した野菜も添えられていることは、格付が一つ替わるくらいの勢いの評価ポイントです。
手間を惜しまない料理に感動しないはずがないのです。


お箸やカトラリーの入った容器ですが、おしゃれです^^

サラダの次はスープですね。
コンソメであることはすぐに分かります。中にコーンとキャベツが入っているのですが、スープだけでも良かったと思います。
無論具が入っていることに不満があるわけではないのですが。
ところが、このスープただのコンソメと思いきや、なんか中華な後味が残ったもんで、後でシェフに中華風のハーブ入れました?と聞いたところ、使ってないそうです。
このブログの信憑性が急に怪しくなってしまいました^^
馬鹿舌判明です(><)
でも、美味しくて、なんか後味違うんです(言い張る)。

で、本日のメインイベント、江津豚のハニーマスタードソースです。
イタリアはトスカーナの郷土料理をアレンジしたと思われます(豚肉はフィレでした)。
私はオーソドックスに肩ロースの方がよいです。

付け合わせはセロリのチップスでしたが、豚さんのソースがこってりなので、ピクルスを付け合わせのメインにフィーチャーして欲しいですが(実際このピクルスの付け加減が絶妙で、シェフおかわり!とは言えませんが・・・)
スッフリもつき、スイートポテトのフィリングと思われるパイも付き、温野菜もちょびっと付きの贅沢な感じのする一品です。

で、パンも自家製。


締めはアイスコーヒーですが、なんと氷までコーヒーを凍らせて、氷が溶けても味が薄くならない心配りに、このコーヒーがまた苦みも渋みもなく、香ばしさだけを抽出した一品
都会もんの傲慢さで言えば地方にも美味しい店あるんじゃんって感じですか。

ちなみに、写真には出てきませんが、このカフェで売っている豆乳を練り込んだ食用パンはお取り寄せしたいくらいです。
トーストしたら、正直、今までのトーストに対する価値観が変わります。
お近くの方はお試し下さい(トーストで)。