人間万事塞翁が馬

要するに、不幸だと思ったことが幸いで幸いだと思ったことが不幸で、人生何が起こるか分からないということ

判例を公開しなくなった原因は、私にとって耐え難い苦痛だった。
しかし、その舞台となったメーリングリストも情報交換の場ではなくなり、同業者に方法を教えなくなったことで、同業者との差別化を図ることができるようになっている。

臥薪嘗胆という言葉がある。
私は絶対に、忘れない。
もう二度と判例の提供はしない。


でも、それは同業者の間でのこと、市民には関係ない。市民には出来るだけ迷惑の掛からないようにするために、事件処理の方法の分からない弁護士のところには行かないようにしてほしい。
その代わりに、私にできる事件処理は私が全部やる。


無論、他の弁護士が同じようなやり方を見つけたって、より高度な事件処理の方法を見つけたって、それを辞めさせる権利が私にある訳ではない。
ノウハウを「独占」している訳ではない。ただ、「出さない」だけ。
別にフリーライドに対する批判でも対抗でもない。身の安全を守るためにやっているだけ。


追伸
1日1回しかブログ更新できないので、追伸にするしかないのですが、
結局、武富士の管財人訴訟への補助参加は、何が理由で棄却されたんでしょう?
理由がどこにもアップされていないので、分からないんですよね。
彼らの行動から予測して、傍聴人に説明する必要があるので口頭弁論での要旨陳述を要求するとか、武富士は社会的に存在意義がないとか、そういう「補助参加訴訟」に関係のない裁判をしようとして、つまみ出されたのではないかと「推測している」だけなので。
推測で批判するのは失礼かなと思うので、実際に何をした、というところを知りたいんですけどね。
誰も明らかにしませんね。


再々追伸
先ほど、とある消費者金融(取引履歴は廃棄したからないと言い張る業者)から、こちらの請求を全部認めるとする和解案(前回期日以降の利息をカットしているので譲歩している)が出てきた。
この業者に対する対応策は、完成の域に達していると思う。
どんなに古くても、取引の最初から再現し、計算上、捕捉できない過払い分は、昭和57年5月から計算した今回でも、数千円程度のはず。
取引の規模はそれほど大きくなかったので、平成20年までの取引で、170万弱の不当利得、途中からの取引履歴の冒頭残高をそのまま認める大半の残念な弁護士にかかれば、不当利得は78万円くらい(平成3年5月以降の業者の履歴で)しか存在していないと考えられることになる。冒頭ゼロだと言い張って、それでも過払いは100万円には届かない。
こういう違いは実際に経験しないと分からないだろうが、一度に複数の弁護士に依頼することなどないから、騙されている被害者はずっと騙されたまま。
一番上の一番残念な弁護士・司法書士に限って、過払いに実績あります・・・件の実績、などとほざいている。
本当に騙される市民がかわいそうだ。