同床異夢

日弁連の会長選挙の話が出る頃には当然、某単位会の会長選挙の話も出る(投票は同じ日にやってます)。
前者は2年に1回だが、後者は毎年。

従前は、派閥順送り、派閥ごとに持ち回りで、無風選挙だったが、最近はそういう訳にもいかないらしい。
毎年選挙になっている。

で、何でこんな話題を取り上げたかというと、候補者の一人につき、先般に開催されたらしい集会についての要旨をまとめたものとかいう内容の小冊子が送られてきたのだが、そこにまあ応援弁士の投稿がある訳だが、これが見事に、一人の候補者によって実現可能な内容(公約ではないのだね、本人が言っている訳じゃないから)という体裁で、今そこにある危機について、どうすべきかみたいなことが書いてある訳だが、なぜか司法改革マンセーと反対派が大政翼賛みたいな感じで寄稿しているもんだから、内容めちゃくちゃ。両立しないでしょ。
もう読んだだけでうんざりですやん。

まず、法科大学院は要りません。正確には司法試験の要件から撤廃しましょう。
会務の統廃合を薦めましょう。会員がアホみたいに増えているのに会費も下がらず、しかもそれでいて赤字なんていうのは、経営者が無能だと言っているに等しいでしょう。
当たり前ですが、人員が増えれば、競争が激化します。各事務所で法律相談が無料化しているのに、地方団体からの委託相談料なんて下げ圧力が掛かるのは当たり前です。
司法改革などという名前の下に弁護士業界がつぶされようとしている時に、何をお花畑なコメントしているのでしょう。
寄稿した弁護士の年齢で、こうした業界への危機感が見事に分かれています。
逃げ切り世代の弁護士によるお花畑ぶりは見ていて気分が悪くなるほどです。

ということで、もう業界はダメです。