万能の手法

最近、弁護団の手法を見直し、賞賛するようにした。
傍聴席を満席にして、毎回弁論は口頭で意見陳述を行い、裁判所の前でビラをまいて、シュプレヒコールを上げ、集会を開いては意見書を採択したと言って送りつけ、さらには希望する判決を求める署名活動を行い、署名を裁判所に送りつける。

実はこの手法はどんな裁判にも対応できる。
裁判の種類を問わない。もっと言えば事実がどうであっても関係ない。
原告は被害者であり弱者であり、救済する判決こそが正義だ。
意見陳述は原告の名前を埋めるだけで完成する。作成のための所要時間は10秒くらい。
ビラをまく時間は裁判の10分前で所定の枚数(大体100枚くらい?)を配り終える
シュプレヒコールは5分くらい。
準備書面は理論班に押し付ければいい。根幹を成すのは運動を担当するほうだから。
だから弁護団の弁護士に依頼するのに1人5万円もあればいい。10人いれば1人5000円で足りる。
低廉なコストで弁護団に依頼できる。
弁護団もニュースにしてもらえたり、街を行きかう人に自分は正義のために行動しているとアピールできる。
まさにウィンウィンの関係だ。
こうやって分析してみると裁判に勝てないという以外に欠点らしい欠点が全くといっていいほど見当たらない。
依頼者の満足度は高いし、素晴らしい手法かもしれない。