弁護士を選ぶとき

さて、このブログですが、知人から、ちょっと言葉が難しいというお言葉を頂戴しました。
私もまだまだですね。
良い弁護士というのは、制度や法律の趣旨を理解した上で、それを自分の依頼者にわかりやすく伝えることが出来る必要があると常々思っています。
難しい専門用語を並べて煙に巻く(過去に東京の弁護士で、民事再生手続の説明を一般債権者にするのに、横文字ばかり並べた奴がいますが、あーいうのがダメな弁護士の見本でしょう)のは、かなり残念な弁護士だと思っていますので、私は自分が批判する自分であってはならないと思います。

手前味噌ですが、こういうスキルというのは、市役所などが定期的に行っている法律相談の場なんかでは、大きく違いが出ると思うので、是非とも、各市役所などには、担当弁護士の説明がわかりやすかったか、というアンケート調査をしていただけると、弁護士も自らの対応を考えるきっかけになると思うのですが。
私は、昨年に引き続き、今年も峰山町の担当です。3ヶ月に1回の割り当てです。

努めて北部に行くようにしているのですが、本音は内緒で、建前上は、弁護士の少ない地域に率先して法律相談に行くということになってます。
北部には温泉がいっぱいあって、交通費が経費になるから、というのは内緒です^^

まあでも、弁護士も人の子なので、一生懸命よかれと思って説明しているのに、一向に信用せず、もっとトクな方法があるはずだという態度を示す相談者には、「じゃあ好きにすれば?」と思ってしまいますけどね。
内容によっては、期待しない回答をすることもあります。法律相談はその場限りの助言ですので、相談者に耳障りの良いことだけを話して、満足して帰ってもらうという考え方の人もいるかもしれませんが、「弁護士はこういっている」という趣旨の交渉をその後することが想定されるのですから、紛争を拡大してはいけません。
是は是、非は非という姿勢を貫く必要があります。
まあ、これで過去10年間に2回ほど、相談者に苦情を申し立てられたことがあるのですが、逆恨みの事例でしたので、弁護士に非があるわけではないことは、法律相談窓口の職員にもご理解いただけたようです。

それでも、その人にとって都合の悪い話でも、長期的に見れば、変な自信をつけさせて余計紛争を拡大させると、さらに被害が大きくなりますので、弁護士としての責任感に基づき、時には厳しい助言もしなければならないと思います。


今日の一言
弁護士の技術は口から出ますが、口先から出るわけではありません。
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