極地法登山で、裁判をするとどうなるか

先日、裁判を山登りに例えてみました。
極地法登山とは?
大がかりなパーティーを組んで、物資を運び上げるチーム、テント回りの整備をするチーム、救護班、そして山頂にアタックする隊などで構成されます。
これらを全て取り仕切り、全責任を負うのが隊長です。アタック隊が山頂にたどり着いたとしても、その栄誉は隊長のものである反面、敗退し、あるいはメンバーに遭難者が出たときの全責任を負うのも隊長です。
そのチームに民主主義などありません。隊長の独裁です。それだけの責任を負わされ、矢面に立たされる反面、栄誉も経済的利益も、他のメンバーとは比べものにならないほどの差があることになります。
隊長は、スポンサー(裁判に例えれば依頼者)からの委託を全てその名前で受け、登山に必要な物資、隊のメンバーすら、その責任において選定します。
裁判に例えれば、隊長となる弁護士が、裁判に掛かる費用を依頼者に告げて、その支出を受けて管理し、証拠を精査するメンバー、判例を精査するメンバー、などを編成し、期日を決めて、同日までにレポートを提出させます。
同じ弁護士の間で、労使の関係がなくても、そこには上命下服の関係がなければなりません。
期日までに与えられた任務がこなせない場合、それは隊全体を危険にさらすことになります。元々そのような無責任な人間を選定すべきではありませんが、出来ない場合、隊から除名することになります。
こういう緊張関係は、先日も申し上げたとおり、みんな仲良し、仲良く裁判しましょう、の団体には所詮無理です。
プロフェッショナルであるということは、自らの持ち場で職責を全うするということですが、これだけの崇高な責任感を、彼らは持ち合わせておりません。
みんながみんな記者会見に臨みたいし、山頂に立ちたいのです。でもそのための努力は他人がやれば良いと思っている人たちです。

Tシャツとジーンズとスニーカーでグループ登山です。
まだ登山道もないところを登るなら、高尾山くらいの山にしとけよ、と親切心から思います。


武富士の役員に対する裁判、どうなっているんでしょう?
むずむずしますね。のどまで出かかっている。
裁判所には聞かれないんですかね?


追伸
武富士の役員を訴えている裁判のうち、単独の事務所で最高額とか鼻息も荒くおっしゃっている事務所がおられますが、要するに事件を滞留させて、その間に倒産されたんでしょう?
この事務所の事件に限っては、武富士に対する過払い裁判で、最も近時に受任通知が届いて、裁判して、全額の回収を終えた事案と比べて、それよりも前から受任通知が届いていたら、武富士の倒産との因果関係なしで、請求棄却の判決になるのではないですか?