なんとか対策全国会議

昔は業者名をくっつけて、対策全国会議という名称にするのがトレンディー(死語)でしたが、クレサラの没落により、最近はいろんなものに全国対策会議をくっつけていくつもの団体を設立しているようです。
まあ設立にお金がかかる訳でもないですしね。
自分のプロフィールの肩書に、こうした任意団体の役職名をつけるのがカッコイイと思っていらっしゃるようなので。

本当にいくつあるんですかね?30から40くらいでしょうか?
これらの団体にすべて加入している人がいて、一つの団体で年に1回か2回は集会をやっているとして、毎週どこかの集会に出ていることになりますね。
よほど暇でお金持ちの人たちの集団なんですね。

イヤミはこれくらいにして。
こうした「何とか対策会議」の特徴は、居酒屋で懇親会をしながら、お酒飲みながら、できることしかしない、ということです。
自分の足で証拠を集め、文献をひも解いて法律構成の推敲を図るなどということは一切しません。
誰かが、うかつにも「こうすれば」などと言った日には、どうぞどうぞ、と仕事を押し付け、自分たちは裁判所の前でビラ配りをし、シュプレヒコールを上げるだけ。
さらに、神の気まぐれにより、仕事を押し付けられた人がたまたま理屈にあった構成で裁判の筋書きを作ったために、意図する結果が出た日には、自分たちのビラ配りとシュプレヒコールが成果をもたらしたと鼻息も荒く勝ち誇る。
こうしたことを繰り返したおかげで、「何とか対策全国会議」という看板自体に嫌悪感すら抱くようになってしまいました。
先週末に武富士の何とか対策全国会議の裁判の一つが結審した?らしい?です。
判決も2か月か3か月後には出るのでしょう。
この裁判、この会議はそれまでとは違い、ゴーストライター兼アンダーライターがいないのです。
まさに居酒屋でのノリのまま裁判を提起し、法律構成も何もかも無視して裁判をされたと、私は思います。
この先も真面目な弁護士からこうした団体にそっぽを向いていくでしょう。
消費者金融のみならず、今はいろんなものに対策全国会議をくっつけて団体設立していますが、本質は何も変わっていないと思います。
集会と裁判所前のビラ配りに神通力があるなどと信じ続けるその様はどう見ても宗教です。