気分転換

久しぶりにテント担いで山登ってきました。
明日からまた平常業務です。
入ってくる事件より片付く事件のほうが多ければ、手持ちの件数は減りますが、今はまだ増える傾向にあるようです。

それも、またこうしたご時勢、ありがたいことと受け止めます。

弁護士の不祥事以前に、弁護士が思ったよりも、専門知識がなく、惰性と力技だけで事件処理している、あるいはネットで聞きかじった内容を中途半端にひけらかして、裁判所に冷笑されている事実が少しずつ明るみに出てきているようです。
自分もそうだといわれないように、研鑽を忘れない弁護士でありたいと思います。

どんな事件でも、その人にとって最初で最後ですし、弁護士にとっても同じ事件は二つとありません。
過去にうまくいった事件に無理やり「似ている」とはめ込もうとするのではなく、どんな事実も虚心坦懐に受け止める気持ちは弁護士になって何年経とうと忘れない自分でいたいと思います。
過去苦渋をなめた相手方(業者の場合)は必ず、別の主張をしてきます。
にもかかわらず過去にうまく言ったと同じ主張を繰り返してなんになるでしょう?
事実はひとつで、事実に適用されるべき法律の結果がひとつであるならば、その道が数千あろうと、たどり着くところはひとつです。たどり着くひとつの結論に向けて道が数千あっても正しい道を選ぶことが弁護士の役割です。
それを、過去に自分が通った道が正しいと、事実をすべて無視して、過去の道と結果を示して一体何になるというのでしょう。