立春

今年は冬らしい冬にはなりませんでしたね。

事業者向けのサービスとして、書面による鑑定手続を実施しました。
会社の資産を売却し、有利子負債を圧縮することによる経済的メリットを法と経済の両面から試算し、売却価格の希望価格の設定から、担保権者との交渉の手順までを検討する内容です。

返済計画のリスケジューリングなどについても、このほか、別の事業者からも御相談を受けております。
債権者銀行によっては、弁護士が表に出ることを危険信号と見る可能性もありますので、経営者が、自らの経営状況をどれだけ把握できているか、その結果リスケジューリングに応じるほうが、法的清算に追い込むよりも経済的メリットが大きいと判断できるか、というところが重要です。

弁護士は何でもすぐに破産しろとか再生手続だとか言うわけでもなければ、もっといい加減な任意整理を提案するわけでもありません。

相談者の置かれている状況を正しく把握し、最善と思える提案をしていきます。
実際、破産や個人再生、民事再生よりも、メインバンクとの交渉による債務減額やリスケジューリングの成功報酬のほうが高い報酬になるように設定してます。
これは、破産手続などのほうが弁護士にとって経済的利益が上だということになると、その前段階の手続については手を抜いてそちらに持ち込もうとするのではないかという疑心暗鬼になりかねないからです。

こうした説明をしますと依頼者も納得いたします。