鯖街道
他にないから、ではなくわざわざ行く店
土曜日はお昼こそ、贅沢ランチをハイアットで食べましたが、基本一日中仕事をしていた訳です。
なので、日曜日はオフです。
日曜の夜は、美山の友達の家で、ご飯を食べることになっているので、その前に日本海に出て、魚を買って行くことになりました。
そこで、小浜に出るのに、鯖街道コースを選択し、お昼は街道沿いにある”パラディゾ”で食べることにしました。
このパラディゾ、同業者はほとんど知りませんでしたが、料理人のお友達の間では、相当に有名なお店で、京都市内の料理人の推薦する店として、ガイドブックにも載るお店です。
朽木にあるのですが、そのエリアの案内には間違いなく載っています。
もともと鯖街道というと、「さば」か「そば」しかありませんが(大げさに言っております。ご容赦下さい)、数少ないそれ以外の飲食店であると同時に、京都市内にはまず、見られない本格的ジビエ料理のお店でもあります。冬はイノシシ、夏は鹿の料理を看板にしているお店でもあります。
最近、といってももう数年たちますが、北白川にも2号店ができまして、朽木の本店に行くことも少なくなりました。
今は、シェフが2号店の足固めに、ずっと北白川のお店に常駐しておりますので、なおさらですが、そのロケーション、特にテラス席で食べる本格ジビエは、一瞬ですが、日本じゃないんちゃうという錯覚に陥ります(ほんの一瞬です。土日はバイカーのにいちゃんたちが結構けたたましい音を立てて、前の道を通るので、すぐに現実に引き戻されます)。
さてまえおきはこれくらいにして
前菜の盛り合わせから始まります。
2号店にシェフが詰めているので、キッチンを担当しているのは、シェフの奥様です。
写真の前菜は、久しぶりに訪れた半常連の私に、ちょびっとだけ「おまけ」をつけていただいておりますので、通常よりも多めの前菜盛り合わせになってますが、写真の中の前菜のうち3点くらいの盛り合わせが、通常はいただけます。
写真のは、スモークチーズ、4種類の豆のトマト煮込み、スズキのエスカベッシュ、卵サラダ、マッシュポテト、鴨ロースなどです。
写真は前菜の後のスープです。
細かく刻んだベーコンと煎った卵のようなものが具になってました。
塩味も控えめの優しいお味でした。
写真は菜の花のリゾットです。
京都以外の旅先のイタリアンでリゾットを食べると、時々お米に芯の残るリゾットに遭遇しますが、ここのリゾットはお米の芯まで火が通って、美味しくいただけました。
菜の花のわずかな苦みがちょっといい感じです。
春、という雰囲気満載でした。
ちなみに、写真のコースで1500円です。
平日食べているお昼ご飯よりは贅沢ですが、めちゃくちゃ高い訳ではありませんし、休日に遠くへ出かけた時くらいはありではないでしょうか。
場所ですが、国道367号線沿いで、京都方面からは滋賀県高島市(旧朽木村)に入ってすぐくらいに街道の両脇にお店(向かって左側の黄色い建物は鯖寿司屋さん)のあるところで、結構まとまって建てものがあるところなのでわかりやすいかと。
お店はその鯖寿司の道向かいで、ログハウス調のテラスのあるお店です。
見た目は喫茶店ぽくて、料理に期待できない感じに見えますが、その期待をいい方向に裏切ってくれるお店です。