お昼にちょっと贅沢なイタリアン

芸人さんもびっくりするくらい毎日ネタ作りに必死ですが。

先ほどのお昼ご飯を紹介します。
平日からこんな贅沢かましている場合じゃないんですが・・・

本日(4月16日)のお昼は事務所からもそう遠くない寺町今出川にあるイタリアン、「カーサ・ビアンカ」に行ってきました。
イタリア語で白い家という意味ですね。名前のとおり白い壁のリストランテアマルフィの絶景とはほど遠い町のど真ん中にありますが)は、一歩中に入るとやはり日本とは違う光景が広がります。多分本場もこんな感じ?
私はこのお店の椅子の雰囲気がちょっと好きです。

本題に入りますが、写真のパスタはアラカルトから頼んだ、鹿肉のラグーのソースでパスタはキターラです。
この間もラグーだったし、所詮、こいつはラグーが好きなだけなんちゃうんかい、と言われると返す言葉もありませんが・・・
写真のパスタは、このお店のオーナーシェフ那須さんと別の会合で会って話をしていたとき、鹿肉の調理法についての話題になって、もう一人の和食で鹿肉を提供している料理人が、鹿肉の癖をなくして食べやすくする方法で出していた料理について、私が、鹿肉を食べる意味はやはり鹿肉の癖をも楽しむところにあるんちゃう?と話した流れで、一度うちの鹿肉のパスタを食べてみてくれ、という話になって、その直後に一度食べに行ったのです。
今回、このブログのネタ用にもう一度食べに行きました。
要は、再度注文するんだから、写真の鹿肉のパスタには満足しているということです。
パスタの選択も合ってる感じです。
濃い味のソースですから、ほっそい麺なんてソースの一人勝ちです。麺の存在感を出すためにはそれなりに麺の量も増やして、ソースに対抗してもらわないといけません。そういう意味で、先日のパスタもラグーソースにはフェットチーネという幅広のパスタを使います。
今回の写真のパスタはキターラと言い、語源はギターから来ています。パスタを作るときの器具がギターに似ているからなのですが、まあ、専門家でもないのに知ったかぶってあまりそんな説明してもどうかと思いますし。ここは一つうまいかまずいかだけ客として語りましょう。

うまいに決まっているじゃないですか。

そもそもまずかったらもう一度食べようと思わないし。
鹿肉も、やっぱり鹿肉食べてる、くらいの感じが残る鹿の味の特徴が残ってます。癖のある鹿肉をアクセントくらいに押さえる加減、絶妙です。
パスタの表面に踊る鰹節状態で掛かっているチーズのコクも全部濃厚なソースが受け止め、水沢うどんか(稲庭うどんよりももう少し太そうなので変更、讃岐うどんよりは細いです)っ、というくらいの極太パスタが、濃厚の上に濃厚なソースを全部受け止めたりします。

こう考えると日本のうどんも、ソースとは呼びませんが、つゆの濃い、たとえば味噌煮込みなんかはかなり幅広の太麺を使いますね。
私のふるさと、山梨には「ほうとう」という麺料理がありますが、味噌とカボチャで煮込んで食べるうどんは幅広の上に生麺をゆでずにそのまま鍋に入れるところからですから、やはり濃い味に対抗するには麺の存在感も必要だという発想は洋の東西を問わず、共通しているわけですね。

数種類の一口サイズパンがついて、2000円(+消費税)です。
平日のお昼ご飯にはちょびっと贅沢ですが、週末かなんか良いことあったときくらいはプチ贅沢のランチも許しましょう。
今回そのどちらにも当てはまらなかったですが、ネタがないので。

週末いっぱい仕込んでおきます。