一番遠い蕎麦屋

距離にしたら私が行く蕎麦屋で一番遠いのは先日のブログに出た綾部の蕎麦屋ですが、
精神的肉体的距離感で言う一番遠いお蕎麦屋さんは、本日ご紹介する
越畑フレンドパークまつばら」です。
これだけで分かる人もいるでしょう。
京都では結構有名な蕎麦処です。
但し、京都府南丹市八木町から回るのでなければ、狭い山道をひたすら走らないとたどり着けない蕎麦屋さんです。
その蕎麦屋さんに、私は京都市内から自転車で行くのです(あ、ちなみにこのお蕎麦屋の住所も一応京都市右京区嵯峨越畑ということになってます)。
無論、お蕎麦を食べるためではなく、お蕎麦屋を単に目的地にしているだけで、道程の自転車に乗ることそのものがメインの目的だったりします。
この過酷な道中はまた別のところで紹介しますが、同じ京都市内などと侮ったら、偉い目に遭わされる訳です。嵯峨から嵯峨越畑へというのは文字で見るとたいしたことないように思えますが、嵯峨と嵯峨越畑は14km離れている上に、嵯峨から嵯峨越畑、すなわち行きは、道のりの95%が上り坂で、しかも峠を2つ越えていきます。
結構ハードなのです。
最初にトライしたときは、蕎麦屋にたどり着く頃には心臓が口から出てしまい、お蕎麦がのどを通らなかったのです。
2回目の前回はお蕎麦を食べる気力は残っていましたが、のどを通りにくい天ぷらを食べる気力がありませんでした。
そして3回目の今回
なんと、
天ざる食べました。\(^^)/
少しずつ脚力が進歩しているのが注文の内容で分かるというお話でした。

さておき



本当はこのお店に来たら天ざるを頼まないといけないのです。
何と言っても、農事組合法人が経営するお蕎麦屋さんは、天ぷらに使う野菜だって自分のところで栽培です。
もちろん、エビ天などという無粋なものは入っていません。
天ざるにはエビ天がないと・・・とは思いますが、山の中のお蕎麦屋に来てまで、エビ天が食べたいとは思いません。エビなど押しのける勢いの美味しい野菜があれば、それで十分なのです。
写真の椎茸の天ぷら、世の中にこんな美味しい椎茸料理があるでしょうか。
甘いのです。椎茸が。
このお店で椎茸の天ぷらを食べれば、子供の嫌いな食べ物の筆頭にあげられてしまう椎茸も美味しいと食べてもらえること請け合いです。
肉厚の椎茸から流れ出る椎茸のつゆの美味しいこと。サツマイモもほくほくです。
季節柄タラの芽は最後くらいでしょうが、今回の天ぷらの主役はタラの芽を押しのけて椎茸です。
ダントツです。

で、ひとときのお蕎麦を堪能して、また自転車にのって坂道をこぎ出すのでした。
でも、往路がつらい分、復路は下り坂が95%
楽勝。


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