お弁当のススメ

京料理、料亭や割烹などで供される、これらのお料理はどうしても敷居が高いんじゃないだろうかと思われがちです。
実際、なかなか身構えてしまうことも多いのも事実です。
そんなとき、どうしましょう?
目当てのお店がお昼に営業をしていたら、まずはお昼に行ってみるのはどうでしょう。
どんなに格式の高いお店でも、お昼の営業には、夜ほどの敷居の高さを要求いたしません。
無論、このブログを読んでうちは夜だってそんなに肩肘張らずに来てもらってよいですよ、というお店もあります。
でも、まずはお昼にお弁当を供していればお弁当、そこから始める京料理と題して本日はお送りいたします。

場所は、河原町四条の交差点から3筋上る東入るにある立体駐車場の南にある「割烹 濱喜久」です。

濱喜久の「半月弁当」約3000円です。

お弁当のお吸い物です。

だいたいの目安として、半月弁当が3500円、松花堂弁当が5000円と思っていただけるとたいがいの料亭はカバーできると思います。
無論、これよりも高いお店もいくつかありますが、あんまり高いのもどうかと思います。
お店の味をしっていただくためにお昼に背伸びしなくても気軽に来てもらえるお弁当を供するという意気込みのお店は、だいたい上記の値段内に収まります。
お弁当にはやはり、煮物、焼き物、お造りが入っていないといけません。
懐石の手順では、先付、八寸、向付、煮物椀・・・と進んでいきますが、煮る、焼く、割くは調理の基本であり、その全部がお弁当一つに再現されるので、お弁当を食べるとそのお店の味が一通り分かるのです。
もちろん、冷ましてから出すお弁当、暖かいまま出すお弁当、いろいろとお店によって違います。冷ました状態で出すものと暖かいまま出すものでは、当然味付けも替えないといけません。温度によって人の味覚は変わるものです。
そういうところにまで気を配ることのできるお店は間違いありません。
高い夜の料理も安心して食べにいけます。

話が横道に逸れましたが、写真は濱喜久のお昼の半月弁当です。3000円でいろいろ楽しめます。
特に、この日お弁当の中に入っていた「ビワマスの味噌漬け」はとても美味しいので、店主に、夜、注文したらいくらくらい?と聞いてしまいました。
もちろん時価なんですが、それでも気軽に頼めそうな値段です。

こういう会話もしながらお弁当が楽しめると良いですね。


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