京都の奥座敷

趣味の一つに自転車でのロングライドというのがあります。
ロングの定義は人様々ですが、鞍馬温泉まで行って帰ってくるというのが一つの基準になってます。
適度な坂道もあり、全行程28kmなので、運動量としてちょうど良い感じです。
で、鞍馬温泉に行く道と途中で分かれて貴船に行く道があります。
貴船は昔から京都の奥座敷と呼ばれ、盆地の暑い夏を過ごす京都人が涼を求めて、川床料理を食べに行く場所です。
したがって、夏が本番なのですが、この日(4月29日)は5月1日からの川床の営業を控えて川床組み立て中でした。
私が貴船でひいきにしている料理旅館が右源太です。
ここの社長の鳥居君とはお友達で、時々無茶な相談も聞いている関係で、結構わがままの聞くお店だったりします。


写真は右源太が喫茶スペースを別個に作った「貴船倶楽部」における「本日のジェラート」です。
本当は、昼ご飯を食べに行ったのですが、5月1日の川床営業に向けて、同日は貴船倶楽部でも食事の提供はありませんでした。
ので、本日のジェラートというのを頼んでみました。
てっきり張り紙のあった「桜のジェラート」だと思いましたが、バニラと抹茶の二色のジェラートでした。
別に文句はありませんが。


ところが、ジェラートを食べ終わる頃、せっかく来たのに、食事が提供できないのは申し訳ないと、本館の一室に席を用意していただいてしまい、そのまま食事もできることになりました。
写真は急造の豚すき丼です。名前のとおり豚肉をすき焼きし、どんぶりに仕立て上げたものです。
このお店の隠れ人気メニューに地鶏のすき焼きがあるのですが(注文すれば一般にも食べることができると思いますが)、この地鶏に替えて、豚肉を使ったものと思われます。
予定していなかった食事を急に用意してもらってしまい、しかも普段は予約客しか入れない本館座敷で食事してしまいました。
お値段は内緒です。急造でメニューにないので、通常の料金での請求はありませんでしたので余計恐縮です(本当に手間賃だけみたいな)。これから暑くなる季節、別途川床も楽しみたいところです。

お店の方には気を遣っていただいてしまい、お昼までご用意いただいて本当に恐縮です。
改めて、川床に伺うことに致します。

なお、貴船と言えば夏のイメージが強いですが、真価を発揮するのは真冬の凍てつく寒さの頃に頂くお鍋です。
特に右源太の鍋はいろいろ種類があり、名物の気生根鍋(スッポンのスープで猪肉を食べるというとんでもなく贅沢なお鍋)を筆頭に、鴨の味噌バター鍋も地鶏のすき焼きも豚肉のしゃぶしゃぶも美味しいのです。
夏にしか貴船に行かないのはもったいない。


にほんブログ村 グルメブログへ