日本酒の会、土鍋編

さて、何度か引っ張った日本酒の会ですが、昨晩、参加者の皆様には大満足を頂き(と思ってますが)盛況の内に幕を閉じました。

ものすごい準備に時間を費やしておりまして。
本日は、まず裏方の、準備の部分だけ、アップいたします。

 早速ですが、昨日金曜日の朝、宮津の奥まったところにある集落の港に行って、港の市場で直接買い付けた真鯛を捌きます。
うまいもんでしょ?

 写真はすでに3枚になった状態でわかりにくいと思いますが、これも宮津市田井地区の港で買いました「マゴチ」です。
そりゃあ上品な白身の魚で、お造りがものすごく美味しいのです。美味しかったです。
初めて捌くちょっと変形のお魚なので、かなり表面が荒れてしまい、うま味が逃げ出してしまったと思いますが、そこはやはり鮮度がよいので、ちょっとくらいの失敗も味でカバーできます。

イカです。いやー港で買った時は剣先だと思ったんですけどね。ほとんどが剣先でしたし。イカスミで見えなかったというのもあるんですが、欲張って太いのを買おうとしたら、家に持ち帰って洗ってびっくり。紋甲烏賊でした。
でも、写真のイカ、さすがにイカそうめんとはいきませんが、イカ讃岐うどんくらいにして、ちょっと鍋の出汁にくぐらせて、ポン酢で食べたら美味しかったです。

 鍋の具材はここから豪華になっていきます。写真はハモです。ハモしゃぶが皆様お好きなのです。もちろん私も大好きです。
器は備前です。ハモの透き通った白い身を映えさせる器は備前しかないのです。金重道明の作ということになっている四方の叩き皿です。

 次に、ブリです。この季節には寒ブリをしゃぶしゃぶでいただくのが美味しいのです。写真の伊万里のお皿には、ブリしゃぶように薄くそぎ切りにしたブリにこれまた薄くスライスした大根です。
ブリには大根なんです。本当は千枚漬けでやるんですけど。今日は取り皿にポン酢があるのと、柑橘がないので。
千枚漬けの時は、しゃぶしゃぶしたブリの切り身を巻いて、お好みで紅葉おろしとかも一緒に巻き込んで、ゆずやスダチなどの柑橘類の果汁をちょびっとたらして、お好みで醤油などにちょびっとつけて食べます。千枚漬け自体が酢漬けなので、ポン酢にすると酢がきつくなります。
大根でやる場合にはポン酢がちょうど良い感じです。技術があってこれ以上なく薄くスライスできる人はよいですが、私みたいにそうでない人は、スライスしてから、すこしだけ塩をふって大根をしんなりさせると、巻きやすくなります。

 で、写真はフグです。そりゃあ土鍋がフグですもん、こけら落としはフグでと3年前に発注した時から決まってました。もちろんフグと言えばトラフグです。正直、他の具材全部足した値段よりも、このトラフグの方が高い(TT)


写真は先ほど説明した紋甲烏賊のイカ讃岐うどんです。


で、写真はマゴチのお造りです。骨抜きがないので、小骨を出してもらいながら食べてもらうところが興ざめですが、技術がないので仕方がないのです。
プロちゃうし。

 おわかりでしょうか?
とっても奇妙な形をしたものが、カセットコンロの上に乗ってます。フグの土鍋です。
伊賀の土鍋作家さんに、イメージを伝え、特注で作っていただきました。
おもしろがって、こんなわがままな注文にお付き合い頂き、ありがとうございます。
もう参加者大爆笑です^^