極上フレンチ

さて、体調を崩してからは、暴食できない状況ですが、それでも、年に何度かはイベントがある訳で。
昨日は、事務所の忘年会でした。
経済的には逆風吹き荒れる2011年の日本経済ですが(東北大震災、北関東大人災の影響が一番大きいですね)、そんな逆境にひるむことなく、独立されたお友達シェフ。
昨今いろんな若造がちょっと料理学校で褒められたくらいで天狗になって独立する中、自分の技を磨き続け、満を持して独立された業界の実力者シェフです。
パリの三つ星店、「アルページュ」のオーナーシェフ、アラン・パッサールの下での修行経験もある(と聞いた)滝本シェフ。
オーソドックスなスタイルの中に、最新技術を取り込み、さらに地元の食材をフレンチにアレンジするコース9品を、昨晩は堪能しました。
一品ずつの量はそれほど多くはないので、身構える必要はないと思います。
昨晩の料理の感想としては、随所に野菜が使われ、その野菜の素性の良さが、損なわれずに、むしろ引き立てられて、お皿の名脇役であり、時には主役であるという、その野菜使いの妙を楽しむだけで十分、価値のあるディナーでした。

スタイル的にはプチメゾンなんでしょうね。ソムリエールもギャルソンも接客は洗練されておられました。
今はまだ、独立間もないので、予約の取れるお店ですが、時間の問題でしょう。
京都にはメゾンスタイルのレストランはまだそれほど多いという印象はありませんが(ビストロは多い)、東京で、同じサービスの提供を受けたら、倍以上の値段言われると思います。
京都では何かとイタリアンが注目を浴びますが、メイン料理に関しては、フレンチにまだ軍配があがります。
それにしても、昨日の鴨は美味しかった^^付け合わせのキンカンが、ジュ・ドゥ・カナールと見事にマッチし、じっくり火を通しながら、ジューシーさを失わない鴨にぴったりです。
ダブルメインの魚料理はヒゲダラでした。いやー築地魚河岸三代目を読んで、一度食べてみたかったのですが、こんな形で遭遇できるとは。鱈よりもずっと味が濃いじゃないですか。フレンチのソースに負けない存在感でした。ビーツのソースよりも根菜のポタージュ風ソースがヒゲダラと絶妙なマッチです^^
鴨と言えばブルゴーニュな感じもありますが、昨日は、ブラン・ド・ノワールシャンパン、それも珍しいピノ・ノワール100%のロゼ・シャンパンで。

ものすごく久しぶりの贅沢食事でした。

お店の名前は「La Biographie」(日本語読みするとビオグラフィ)お店と共に、名声を一つずつ刻み込む自叙伝を作り上げていって欲しいものです。
電話番号は075−231−1669だそうです(もらったカードに書いてあります)。
当然予約必要なお店ですし、ラフ・カジュアルな服装はNGですが、ドレスコードはスマートカジュアルだそうですので、私は、昨日はコットンのチノにネルのシャツ、ウールのネクタイ、ハリスツイードのジャケットという出で立ちで、コードはクリア出来ていますので、それほど堅苦しく考えなくてよいと思います。
基本、男性はスーツやジャケットスタイルで大丈夫ですので。