交通事故事件について

http://www.kyototeramachi.jp/hanrei-koutuujiko.html
に、従前訴訟代理した交通事故の事件を掲載しました。

ネットで検索すると、交通事故なら○○事務所にお任せ下さいというたぐいの宣伝を見ます。
同じ法律事務所がつい先日までは、過払いならお任せとかほざいてましたが。
市民の方には、この時点で、もうこの事務所がおかしいよと思って欲しいですね。

脱線しました。
交通事故事件に強い弁護士というのは何を基準にそういうのでしょう?
交通事故事件は、いわゆる不法行為に基づく損害賠償請求訴訟という訴訟類型の一つのカテゴリーに該当します。

したがって、相手方に不法行為(客観的・主観的)があること
損害があること
因果関係があること
が要件で
それぞれに争いになる箇所があります。

また、抗弁(争われた側の言い分)として、過失相殺というのがあります。
大体は、事故が起こっての紛争ですから、不法行為が無かったという争い方は難しい訳で、損害と過失割合の争いになるのですが。

交通事故に強いなどと言っている弁護士に限って、この過失割合の前提となる事実関係の有無を何をもってどう立証するかなどという精査な検討などしないのでしょう。
機械的に保険会社に請求して、機械的にお金がもらえれば、過払いと同じで楽して金が儲かるくらいの発想ではないのでしょうか?

交通事故は、当事者が争うと、どこまでも脱線し裁判も長期化しやすい裁判類型の一つです。
また、時効が他の裁判類型に比べて、短期であることも注意しないといけない裁判の一つです。
保険会社に被害者請求する場合の時効期間を間違える弁護士も時々居ますので。ご注意下さい。