相談と受任の違い

最近は、弁護士自体のありがたみも減り、やほー知恵袋みたいなところで、質問すれば張り切って、弁・非弁を問わず、回答がもらえるらしいので、自分で裁判をする方が安上がりという発想の方がおられるようです。

今の弁護士はそういうのとも競争しないといけない訳ですね。
大変な時代になったもんです。

で、困るのがですね、「・・・の損害賠償の相場を教えてください」という法律相談
済みませんが、一定の幅でしか回答できないんですけど、それでよろしいですか?
自分の事例を前提に、はっきりと「いくら」と言ってくれ。
それを弁護士が言っていると一人歩きさせるつもりでしょ?そんなの責任取れないですよ。
ということで、他の弁護士がどうかは知りませんが、過去の判例を前提に一定の幅でしか答えられないんですが、法律相談の場には、その判例集すら置いていないんです。調べて回答するのが当たり前だと思わないで欲しいんですけど。
判例の調査による数字算出というのは、弁護士の業務で言えば、書面による鑑定ということになっていて、法律相談の領域とはまた別なんですね。知的財産に対する敬意がなくなっているのは分かるんですけど、弁護士さんにも生活がありますんで。
それでも詰め寄られる場合、自分の過去の事例から考えて、その8割くらいの金額を言います。金額を高く言うのはトラブルになりやすいですし、弁護士に依頼した人は、損害賠償額の1割から1.5割の費用を引かれているので。イメージに合致するかなと。

あと、有益な判例を得たら、それを情報提供するのが当たり前だと思っていらっしゃる方々
個人の価値観の問題だと思いますよ。
自分が提供したら他人も提供するという価値観による社会というのが存在しないので、もらう人はもらいっぱなし、提供する人は提供しっぱなし、では、どう考えても、後者はどMでしょ。

追伸
HPにも掲載しましたが、
プライメックスキャピタル「だけ」の依頼は、世の中の債権者ほど多くはありません。
その原因が着手金方式であること、だと分析しています。
先行して費用を払うなら、本当に取り返せるかどうか見届けてから、最初の依頼の人がうまくいったら依頼しよう、みたいな感じでしょうか?
一応念のため。
2回目なんてありません。

多重債務相談で最初から依頼された方の中にプライメックスキャピタルがあれば、特別扱いせずに、他の業者同様処理しますし、過払いなら回収の努力もしますが、「そのときついでに」もありません。
キャスコ「だけ」の依頼者が入ってくれば、そうではない従来の依頼者の事件のハードルも上がってしまいます。
従来の依頼者だったら内容証明一つ、FAX1枚で終わる可能性もあるのです。

ご了承下さい。